1998年公開のSFパニック映画『アルマゲドン』に出演した俳優ベン・アフレックが、自身のキャリアにおいて「最高の仕事」は、なんと同作のDVD音声解説だったと明かした。これは米Criterion Collectionの特典映像収録中、同シリーズでの発言として話題になっている。
アフレックは「当時は本当に正直に話してしまっただけ」と振り返りながら、音声解説中に語った数々の“ツッコミ”が、20年以上経った今もファンに語り継がれていると述べている。実際に同解説では、映画のストーリーの矛盾点や非現実的な描写について遠慮なく発言しており、監督のマイケル・ベイから「黙れ」と言われたエピソードも披露した。
「今では映画の出演作以上に、音声解説について話しかけられることがある。あれは本当に、知らなかったからできた仕事」と語るアフレックは、Criterionが『アルマゲドン』を再リリースしたことに驚きつつも、「これは自分が誇れる成果」とも語っている。
また、近年GQ誌のインタビューでは「自分が出演した作品の中で、トップ5に入るDVD音声解説」とも語っており、90年代当時のメディアトレーニングが未発達だったからこそ実現した“本音トーク”だったと振り返った。
現在、アフレックは主演最新作『ザ・コンサルタント2(原題:The Accountant 2)』でも注目を集めている。本作は、前作のクールな会計士アクションをさらにスケールアップさせた続編だ。日本での公開日はまだ未定だが、近日発表されると期待が高まっている。
また、アフレックはCriterion Closetで、自身が影響を受けた映画『バッド・チューニング(原題:Dazed and Confused)』の監督リチャード・リンクレイターについても言及。リンクレイター監督の即興演出や俳優との協働姿勢が、今の自身の監督スタイルにも活かされていると語った。
出典
Samantha Bergeson, Ben Affleck Thinks the ‘Armageddon’ Commentary Track Is the ‘Best Work of My Career’, IndieWire, April 25, 2025.
https://www.indiewire.com/news/ben-affleck-armageddon-commentary-criterion-1234952589/