カミーユ・ラザが、Netflixの人気ドラマ『エミリー、パリへ行く』から降板する決断を下したことを明かした。
劇中でカミーユ役を演じたラザは、出演時の懐かしい写真とともにInstagramを更新し、降板の決断について、「素晴らしい旅路ののち、『エミリー、パリへ行く』から離れる決断をしました」と述べ、さらに「この経験は本当に素晴らしく、成長、創造性、そして忘れられない思い出に満ちていました。カミーユというキャラクターは私にとって大きな意味を持っており、彼女の物語は自然な形で幕を閉じたと感じています。新たな地平を切り開くのにちょうどよいタイミングだと思いました」と続けている。
現在、Netflixの新作『Nero』と、Disney+のドラマ『Les Disparues de la Gare(原題)』の撮影を終えたばかりのラザは、今後、自身の新しい制作会社をはじめとするさまざまなプロジェクトに力を注いでいくという。
カミーユの降板発表には、共演者たちからも温かいコメントが寄せられた。エミリー役のリリー・コリンズはInstagramのコメント欄で「すごく濃い時間だったし、あなたと共演できて本当に光栄だった。あなたはロックスター。とても誇りに思ってる」とメッセージを送っている。また、カミーユの恋人役を演じるリュカ・ブラヴォーも「Ma sœur(僕の姉妹)」と短くコメントし、別れを惜しんだ。
ラザが演じたカミーユは、シリーズを通じて最も重要なプロットの軸となっていたキャラクターの一人だ。エミリーの友人として登場した後、ふたりはガブリエルを巡って一時的に敵対関係に。ガブリエルはエミリーの隣人であり、後にレストランのオーナーとなるカミーユの長年の恋人でもある。この三角関係はシーズン4の終盤ではやや長引いた感もあったが、それでもカミーユという存在は作品に欠かせないアイコン的キャラクターとして強い印象を残している。
さらに、カミーユはシャンパーニュメーカー「シャメール」の令嬢という立場からも、数々のユーモラスなシーンを生み出してきた。特に父親(演じるのはクリストフ・ギュエ)による「映え狙い」のシャンパーニュボトル開封シーンでは、見事に失敗し病院送りになるなど、視聴者の笑いを誘った。
そんなカミーユだが、ラザはInstagramの中で「カミーユはこれからも『エミリー、パリへ行く』の世界の一部であり続ける」と語っており、今後のカムバックの可能性を完全には否定していない。果たして彼女が再び登場する日は来るのか、今後の展開に注目が集まる。
なお、シーズン5の配信日については現時点で正式な発表はないが、ファンたちは「シャメール」で乾杯しながらその日を心待ちにしている。