水. 5月 7th, 2025 11:51:25 AM

トム・クルーズ29年の“命懸け”スタントの軌跡に迫る

映画『ミッション:インポッシブル』シリーズの世界観と驚異のアクションを体感できる特別展「MISSION: IMPOSSIBLE ― ストーリーとスペクタクル」が、ニューヨーク・アストリアにある**映像博物館(Museum of the Moving Image)**にて、4月18日よりスタートした。

本展は、5月23日全米公開予定のシリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』に先駆けて開催され、29年にわたるシリーズの歴史と、主演トム・クルーズによる実際のスタントパフォーマンスに焦点を当てている。

会場は、まるでシリーズ中の天才ハッカー「ベンジー」がガジェットを作り出すラボのようなハイテク空間。各映画ごとに専用のディスプレイが設置されており、名場面の大スクリーン映像とともに、監督やスタントコーディネーターらのインタビュー映像が並ぶ。

展示には80点以上のプロップや衣装が登場。あの変装マスクや任務ブリーフケース、潜水スーツ、さらにはクルーズが実際に着用した衣装も。シリーズ1作目の有名な宙吊り潜入シーンから、ドバイのブルジュ・ハリファを登った伝説のスタント、そして『ローグ・ネイション』で6分以上息を止めた水中シーンまで、息を呑む映像が勢ぞろい。

「これは単なるスタントの展示ではなく、物語とスペクタクル(魅せる技術)の融合を伝えるものです」と、キュレーターのバーバラ・ミラー氏は語る。「それぞれの作品でアクションがどのようにストーリーと結びついているかを体感してほしい」と続けた。

さらに、展示スペースの一角には、最新作『The Final Reckoning』に関する“秘密エリア”も用意されており、公開前まで中身は非公開。巨大なオレンジ色のボックスには「数週間後に自爆する」かのような演出が施されているという。

特筆すべき展示物のひとつは、1966年のTVシリーズのテーマ曲を作曲したラロ・シフリンの直筆楽譜。映画ファンのみならず音楽ファンも必見だ。

「年を重ねるごとにスタントの難易度は上がり、リスクも高くなっているが、それぞれの作品には唯一無二の魅力がある」とミラー氏。クルーズ本人も展示に寄せた映像の中で「時には本当に痛いけど、やると決めたらやるんだ」と語っている。

「MISSION: IMPOSSIBLE ― ストーリーとスペクタクル」は、2025年12月14日まで開催予定。展示の入場料は、博物館の一般入場チケットに含まれる。

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