2025年5月2日に日米同時公開を迎えるマーベル最新作『サンダーボルツ*』。本作で主演を務めるフローレンス・ピューとデヴィッド・ハーバーが、プロモーションツアーの中で語った内容が話題となっている。
ピューがマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に初登場したのは、2021年の『ブラック・ウィドウ』。この作品は、スカーレット・ヨハンソン演じるナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウの過去と、ピュー演じるイェレナ・ベロワとの絆を描くと同時に、後継者のバトンを渡すことが目的だった。
1990年代初頭、イェレナとナターシャは、アレクセイ・ショスタコフ(デヴィッド・ハーバー)とメリーナ・ヴォストコフ(レイチェル・ワイズ)を両親に偽装し、オハイオ州で3年間潜伏生活を送った。しかしある日突然、潜入任務が終了し、二人の少女は「レッドルーム」のブラック・ウィドウ養成プログラムへと送られることになる。
その後、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でナターシャが命を落とした後、”ブリップ”(サノスの指パッチンによる消滅)から復活したイェレナは、ディズニープラスの『ホークアイ』シリーズで、CIA長官ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ(ジュリア・ルイス=ドレイファス)により、ナターシャの死の原因をクリント・バートン(ジェレミー・レナー)のせいだと誤って信じ込まされる。
『サンダーボルツ*』では、ヴァレンティーナが再びイェレナをはじめとする孤高のヒーローたちを罠にかけ、彼らを強制的に団結させ、より大きな脅威に立ち向かわせるストーリーが展開される。
ピューは「私がマーベルに参加できたのは、スカーレットが私を信頼して『ブラック・ウィドウ』に参加させてくれたから。だから彼女の存在がないのはとても寂しい。あの作品が最初で最後の共演だったなんて、本当に意地悪な運命だと思う」とピューは語り、「彼女が私たちの活躍を誇りに思ってくれているといいな」と心情を明かした。
一方、デヴィッド・ハーバーは、自身が演じるアレクセイ・ショスタコフ(レッド・ガーディアン)のかつてのパートナー、レイチェル・ワイズ演じるメリーナ・ヴォストコフの行方に思いを馳せる。「『ブラック・ウィドウ』の撮影時、クラッシュ後にメリーナとアレクセイがキスを交わすシーンがあったんだ。それは僕のお気に入りの場面だったけれど、最終的にはカットされてしまった。だけど、メリーナの再登場にはまだ可能性があると信じている」と、ワイズの復帰を熱望していることを明かした。
また、ピューは本作の冒頭を飾る超高層ビルからのダイブ・スタントについても語った。舞台は世界で2番目に高いクアラルンプールの「ムルデカ118」。このシーンは一時、脚本から削除されていたが、ピュー自らマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長に直談判して復活させたという。
「トム・クルーズのように、自分自身でスタントをやることに憧れていたわ。飛行機を操縦したりバイクに乗ったりするほどではないけれど、このジャンプはちょうどいい挑戦だった」と語り、「ほんの数秒だけど、トム・クルーズになりきるのは楽しかった」と振り返った。
さらに、ハーバーは『サンダーボルツ*』撮影中もNetflixの『ストレンジャー・シングス』シーズン5、そして映画『ア・ワーキング・マン』の撮影を同時進行していたことを明かし、「スケジュールはかなり過密だったけど、どのプロジェクトも大切で、関係者たちが協力してくれたおかげで乗り切れた」と語った。
『サンダーボルツ*』は、孤独なヒーローたちが一堂に会し、巨大な脅威に立ち向かうマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)注目のチームアップ映画。5月2日から日米同時全国公開される。
出典:
Brian Davids, “Thunderbolts*’: Florence Pugh and David Harbour Talk Absent ‘Black Widow’ Stars and Pretending to Be Tom Cruise,” The Hollywood Reporter, April 28, 2025.
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